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ホットケーキが膨らむ理由は?炭酸水素ナトリウムの加熱だ!【中2理科】


こんにちはぽにょんです!

ふわふわホットケーキはやっぱりおいしい!!なんでこんなにふわふわなんだろう。

ホットケーキをつくるときに使うホットケーキミックス。この中身で重要な物質をピックアップ!すると、

 

小麦粉、砂糖、ぶどう糖、粉末水あめ、食塩 / ベーキングパウダー、香料、着色料(ビタミンB2)

 

ふむふむ、小麦粉に砂糖、水あめ…美味しそうだね!ところで、ベーキングパウダー」ってなんだろう。これにもしかしてホットケーキふわふわの秘密が隠されているんじゃない?詳しく見ていこう!


ベーキングパウダー(重曹)がふわふわの秘密!正式名称は?

お菓子作りで多く見かけるベーキングパウダーですが、これ、実際どんな役割をしているものなのでしょう。

 

ベーキングパウダーとは?

ベーキングパウダー(日本語名:膨らし粉)は、パンや焼き菓子を膨らませる膨張剤です。これ自体に味があるわけではなく、焼き菓子をふっくらさせる役割があります。

このベーキングパウダーの主成分は「重曹」です。これも聞いたことありますよね?

おうちのあらゆるところのお掃除でも活躍したり、野菜のあく抜きに活用されるあの白い粉です。この重曹が、焼き菓子などを膨らませるために使われているんですね。

 

もうちょっと科学的に踏み込みましょう。「重曹」のパッケージの裏をご覧ください。

重曹、かっこよく言うと炭酸水素ナトリウム。化学式で書くとNaHCO3という物質です。

 

なんだか一気にかっこよくなりましたね。ここから先はベーキングパウダーという料理で使う名前ではなく、炭酸水素ナトリウムという物質名で、詳しく科学的にみていきましょう。

 


炭酸水素ナトリウムがある場合とない場合、ホットケーキに違いは出るの?

さて、ホットケーキをふわふわにしている正体が炭酸水素ナトリウムという膨張剤のおかげということですが、これを入れないと実際どうなるんでしょう。

 

ホットケーキミックスの材料から代表的なものをピックアップします。

小麦粉、砂糖、そしてベーキングパウダー(炭酸水素ナトリウム)を混ぜて、水を加えてさらに混ぜたもの。これをフライパンで加熱してみましょう。

 

加熱前はこんな感じ。べっとりしてますね。

こんな感じで焼いていくと、

すごい泡が発生!ぼっこぼこでございます。炭酸水素ナトリウム、入れすぎました。

今回、卵などの他の要素は加えていないので、色は白いですが、ふんわりとした蒸しケーキのようなものができました。

 

中を覗いてみると、大きな穴がたくさん開いていますこの穴がたくさんあることでふんわりしていたようです。

こちら、美味しくいただきました、と言いたいところですが、ベーキングパウダー入れすぎたため、ちょーーーっと苦かったんですよね…しょぼん…

 

では、先ほどの材料の中から、ベーキングパウダー(炭酸水素ナトリウム)を抜いたものを同じく加熱してみましょう。

待てど暮らせど膨らみません。ペッちゃんこです。中身もペッちゃんこです。もちもちではありますが、ふっくらしていません。悲しい。(スタッフである私ぽにょんが食べました。これはこれで美味しかった)

↑断面もぺっちゃんこ。やっぱり、このベーキングパウダー、科学的な正式名称「炭酸水素ナトリウム」がふっくらのカギのご様子です。

 

 炭酸水素ナトリウムを加熱するっていう工程で、焼けた後の空気の穴みたいなのがたくさん発生するみたい。実験してみてみよう。

 


炭酸水素ナトリウムを加熱してみよう!

ここでさっくりと、中学校2年生の理科で行う実験を見てみましょう。

 

試験管の中に炭酸水素ナトリウムを入れて、装置を組んで加熱します。すると、炭酸水素ナトリウムを加熱したところから、管を伝ってブクブクと気体が発生するのです。

ちなみに、この気体が出る出口をかの有名な「石灰水」に通します。すると、石灰水がなんと!白く濁るのです。ここからわかるこの気体の正体は?そう!二酸化炭素!

 

炭酸水素ナトリウムを加熱すると二酸化炭素が発生して、その泡のおかげでふっくらとしたホットケーキが出来上がるのです。

 

もっと詳しく!こちらの動画をみてください!

この記事では教科書にある実験過程の中から「二酸化炭素が発生している」ということにのみフォーカスしています。実際の実験でわかること、学校のテストで聞かれることに関しては、こちらの動画を合わせて参考にしてください。私ぽにょんの自信作でございます。

 


化学変化が起きていた!化学反応式書けるかな?

もっと難しいお話をしましょう。

炭酸水素ナトリウムを加熱したとき、このときどんなことが起こったのか、それを化学反応式で書きます。

 

2NaHCO3 → 2Na2CO3 + CO2 + H2O

 

…日本語にしましょう。

炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を加熱すると、この中の原子を組み替えて、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と二酸化炭素(CO2)と水(H2O)ができるのです。

炭酸水素ナトリウムの化学式を見ると、二酸化炭素ができそうな原子が集まってることがわかるのです。

 

何言ってんの?って思ったそこのあなた。ぜひぽにょんの他の動画も見てみてください。【酸化銀も加熱したぞ】や【化学反応式を書いてみよう】このあたりかな?もっと知ってみると面白いかも?

 


【まとめ】ベーキングパウダー(炭酸水素ナトリウム)でふわふわに!

ホットケーキふわふわ美味しい!そのふわふわの正体はベーキングパウダーそして、その主成分である重曹それの正式名称は炭酸水素ナトリウム!

 

この炭酸ナトリウムが加熱されたとき、二酸化炭素が発生して、ブクブク泡になって、生地をふっくらさせてくれるのです。

美味しいおやつの中に、こんな化学が隠されているの、なんだかおもしろいですよね。

 

ちなみに、今回の記事の中の写真はぽにょんちの台所でぽにょんが楽しく実験してた写真です。結構簡単にできる実験なので、夏休みの自由研究にもいいかもしれないですね。

 

またね~~~